2019.07.13
TCR JAPAN series 第3戦 Saturday Series決勝レポート

TCRジャパンシリーズ2019第3戦Saturday Seriesの決勝レースが、2019年7月13日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。

TCRジャパンシリーズでは、各ラウンドの土曜日にSaturday Series、日曜日にSunday Seriesが行われ、それぞれ20分の公式予選と23分プラス1周の決勝レースが組み込まれています。

この日の午前10時20分から、ドライコンディションのもと行われた予選では、オーバーオールはアウディ RS 3 LMSの#21 篠原拓朗選手、ジェントルマンクラスはアルファロメオ ジュリエッタの#33 前嶋秀司選手がそれぞれポールポジションを獲得しました。

決勝レースが行われる午後4時頃には、富士スピードウェイには小雨が舞い、コースはウェットコンディションに。17台のマシンは、全車レインタイヤを装着してスターティンググリッドに着きました。そして、1周のフォーメーションラップののち、午後4時24分、スタンディングスタートにより戦いの火蓋が切られました。ここで、シグナルに素早く反応したのが、2番グリッドの#33 前嶋選手で、3番グリッドからスタートしたVWゴルフGTIの#52 密山祥吾選手と並んで1コーナーへ。これに#21 篠原選手とシビック タイプRの#18 Matthew Howson選手、そして、VWゴルフGTIの#25 松本武士選手が続いていきます。

#33 前嶋選手は、一時的に#18 Howson選手に先行を許すこともありましたが、コカコーラコーナーで再びトップに躍り出、なんとか集団から抜け出そうとします。ところが最終コーナーでコースアウトし、一気に6番手までポジションを落としてしまいました。この隙にトップに躍り出たのが#25 松本選手で、後続よりも速いペースで、#18 Howson選手、#21 篠原選手、#19 HIROBON選手の2位集団との差を広げていきます。

一方、さらに激化した2位争いは、4周目に#19 HIROBON選手が2位にポジションアップし、これに#52 密山選手が続くかたちで、ゴルフGTIが上位3位までを独占することになります。しかし、3台のゴルフの背後に、序盤にポジションを落とした#33 前嶋選手が迫ってきました。さらにそのうしろには、最後尾からスタートしたシビック タイプRの#5 金丸ユウ選手の姿が。#5 金丸選手は、予選前にエンジンを交換したことから、決勝では最後尾スタートとなりましたが、雨に照準を合わせてきたセッティングが当たり、5周終了時点でポジションを12上げることに成功。その勢いは誰も止められず、8周目にはついにトップに躍り出ました。そして、最終的には2番手の#25 松本選手との差を9秒328まで広げ、Saturday Seriesで初優勝を遂げました。

そのうしろでは、ジェントルマンクラスの#33 前嶋選手と、同じくジェントルマンクラスの#19 HIROBONが最後まで3番手争いを繰り広げますが、#33 前嶋選手が競り勝ち、オーバーオールで3位、ジェントルマンクラスで優勝を果たしました。

明日、7月14日には、TCRジャパンシリーズ2019第3戦Sunday Seriesが開催されます。公式予選は午前8時10分から、決勝レースは午前11時55分から行われる予定です。

Series Supporter
Promotion Partner
(C) TCR Japan Series