2021.10.25
[チームリリース] TEAM G/MOTION' RD5 MOTEGI レポート 

TEAM G/MOTION'
TCR-JAPAN RD5 TWIN RING MOTEGI

 病気からの復帰戦としては体力的にも厳しいものになるだろうと予想していましたが、やはり現実は厳しく、事前テストでは予定した全ての走行は出来ずに終わってしまい、本番レースが心配でした、それでもレースに出るからには勝ちたい気持ちはありますし少しでも良いタイムを刻みたいといういつも通りの気持でレースを迎えられました。
 プラクティスは金曜日に3本、良い天候見恵まれ久しぶりの心地よい緊張感の中で走行できましたが、順位的には悪くユーズドタイヤでの順位はそこそこで、予選シュミレーションのニュータイヤでは全くタイムが出ずに首をかしげるばかりで、やはり厳しいものとなった。
データロガー上でも大きな問題が見えなかったが、エンジニアとメカニックが根気よくデータと現物の両方から探求して数時間、なんと吸気系の配管のトラブルを見つけてくれました!土曜日の予選に向けて少し明かりが見えた。

QF
 トラブルの影響が見えない中での予選が始まった、ニュータイヤでコースインしてウォームアップして直ぐアタックに入る、ダッシュ上のタイムカウンターの区間タイムは昨日を大きく上回ってくれている、2分1 秒8、昨日より3秒も上がって目を丸くした、感触良かったのでさらにニュータイヤに変えて再度アタック、細かなミスはあったが少しタイムアップの2分1 秒6、これが計測時間ギリギリで2番手フロントローをもらえた。
 少し開けて2回目予選は日曜日レースのもので、再度ニュータイヤでコースイン、1回アタックしたがミスが目立ち2分1秒7、 1回目の予選タイムを超えられない、さらにもう1アタックしたが超えられず、5番手と後退する、他の車両がタイムアップする中一人だけタイムダウンしてしまった、、、、、ニュータイヤ4回のアタックは体力的に厳しかったのか。

Saturday FINAL
 土曜日決勝レースは予選で消耗しているところに無情にも始まる、スタート前のアナウンスでは木幡アナウンサーが放送で「おかえりなさい!」と迎えてくれて感動させてくれました、ありがたい、、
 久しぶりのローンチコントロールを使ったスタート練習、ダミーグリッドに着く前にピットレーンから1回、フォーメンションスタートで1回、しかしフォーメーションではギア入れ忘れて一瞬スタートせず黄旗降られて焦る、、、、肝心のスタートは、、、、なんとか決まって順当なスタート、しかしポールからスタートのアルファロメオはさらに良いスタート、スタート直後の感触は良くトップを射程に入れて追いかけ、後続を少し離せた、しかし3周目くらいから細かなミスを連発、トップから離され後続に迫られる、呼吸も追いつかなくなってきて後続に追いつかれ軽い接触、姿勢崩して4番手に、接触の影響で右フロントのアライメントが狂いペースダウン、そのまま4位でゴールとなりました。

Sunday FINAL
 翌日の決勝は、レースだけなので体力も行けるのではないかと期待、しかし天候は雨、過去ツーリングカーレースで雨は好きだったのですが、このTCRでウエイトを多く積んでいる状態での雨は苦手意識があった、今回もスポット参戦のためウェイトを30キロ積んだ走行となり苦戦を予想、しかしこの日は5番手からのスタートなので気分的には楽、追いかけるのみ、スタート手順を確認しながら、、、、と思ったら大雨のためセーフティーカースタートとなる、スタート後1周のセーフティーカランを終えてスタートのストレート、雨量が多くウォータースクリーンで前が見えず1コーナーも見えず、前の集団のブレーキランプで初めて確認、しかし相当早いブレーキになり、せっかくのチャンスも集団の中、その後他車のミスで順位を3位まで上げたが、トップ2台ははるか先へ、そこからは単独の走行となりペースが上げられず3位のままゴールとなった。


今回スポット参戦ながら走行の機会を与えていただいたスポンサー各社の皆様、出走許していただいたTCR‐JAPANレース事務局のみなさん、各エントラント、チームスタッフ、モータスポーツファンの皆様、この様な状態でも受け入れていただきありがとうございました、何とか無事にレースを表彰台付きで終えることが出来ました、体力はまだまだでしたが、ここに戻ってこれた喜びは最高でした。
 今年初めには癌という恐ろしい病気に何も考えられない次期や厳しい苦痛との戦いがありましたが、国立がんセンターの医療スタッフの皆様や家族、に支えられ、そして最先端の治療を施していただき末期直前だったにもかかわらず9か月という短時間でここまで回復させていただいた事は私にとって奇跡でした、さらにこのコロナ過での医療従事者の苦労を目の当たりにして、人が生きること、仕事をすること、スポーツをすること、全ての日常が健康の上に成り立ち、それを支える医療従事者の方々のお陰でこの普通が成り立っていると痛感致しました、闘病中自分のレースに復帰したいと思う気持ちや、2020オリンピックをTVで観戦し、色々な競技に勇気と力をもらいスポーツによって生きる勇気をもらえたことも、完治に近づけた大きな一つの力だったと思います。
これからはこの普通の日常が送れることに感謝しながら、大好きなモータースポーツを通じて少しでも恩返しができたらと思います、そして現在闘病中の方に少しでも勇気と力を与えられるようになれたら幸いです、本当に皆さん本当にありがとうございました!


TEAM G/MOTION’ Driver 塩谷 烈州
Series Supporter
Promotion Partner
(C) TCR Japan Series