2021.10.30
2021 TCR JAPAN series 第6戦 Saturday Series 予選レポート

TCRジャパンシリーズ2021年第6戦Saturday Seriesの予選が、2021年10月30日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。

TCRジャパンシリーズは、TCR車両、すなわち、2リッター以下の直噴ターボエンジンを積むFF車で争われるツーリングカーレースです。各大会は「Saturday Series」と「Sunday Series」で構成され、それぞれに15分間の公式予選と、20分+1LAPの決勝レースが行われます。

最終ラウンドとなるこのSUZUKAには、アウディ RS 3 LMS:2台、ホンダ シビックTCR:4台、アルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェTCR:1台、クプラ TCR:1台の計8台がエントリーしました。

さて、TCRジャパンシリーズでは、よりエキサイティングな戦いが行われるよう、マシンとドライバーの組み合わせに対して、性能調整を細かく行うためのCompensation Weight(以下CW)を定めています。CWは前ラウンドの予選タイムを基準に算出され、アルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェTCRの#73 大蔵峰樹選手に60kg、クプラ TCRの#19 HIROBON選手、アウディ RS 3 LMSの#65 加藤正将選手、ホンダ シビックTCRの#55 MOTOTINO選手にそれぞれ10kgが設定されます。

爽やかな秋空が広がる鈴鹿サーキットでは、午前10時35分から、15分間にわたるSaturday Seriesの予選が行われました。セッションが始まると、前戦のMOTEGIでSaturday Seriesのドライバータイトルを獲得した#19 HIROBON選手が真っ先にコースへ。これに各車が続きます。一方、紅一点、ホンダ シビックTCRを駆る#98 猪爪杏奈選手がピットに留まり、コースインのタイミングを見計らっていました。

さっそくタイムアタックに挑んだのが、#55 MOTOTINO選手で、このセッションの基準タイムとなる2分14秒983をマークします。すると、遅れてコースインした#98 猪爪選手が、2分14秒537でトップに踊り出ました。

その直後、鈴鹿がホームコースという#19 HIROBON選手が2分12秒691を叩き出し、シリーズチャンピオンの意地を見せます。一方、#98 猪爪選手は、一時3番手にポジションを落としましたが、2分13秒532の自己ベストを更新する走りで2番手に浮上しました。この鈴鹿のために走り込んできたという#98 猪爪選手は、「落ち着いて走ったらこのタイムだった」と驚きの表情を浮かべました。そしてセッション終盤に2分13秒952をマークした#17 鈴木選手が、予選では自己最高位の3番グリッドを獲得しています。

Saturday Seriesの決勝レースは、同日午後3時15分にスタートの予定です。
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