2022.04.09
2022 TCR JAPAN series 第1戦 Saturday Series 決勝レポート

TCRジャパンシリーズ2022年第1戦Saturday Seriesの決勝レースが、2022年4月9日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。

午前中に行われた予選では、クプラ TCRの#19 HIROBON選手が1分47秒511をマークしてポールポジションを獲得。2位にアルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェの#73 大蔵峰樹選手、3位にホンダ シビックTCRの#62 塩谷烈州選手がつけました。

満開の桜と雪化粧した富士山に見守られた富士スピードウェイでは、午後4時30分、23分プラス1周の決勝レースが始まりました。スタンディングスタートで始まったレースは、ポールポジションの#19 HIROBON選手が好スタートを決め、その後方では3番グリッドの#62 塩谷選手と4番グリッドのアウディ RS 3 LMSの#65 加藤正将選手が#73 大蔵選手をパスし、この3台がほぼ横並びで1コーナーへ。

この状況で#19 HIROBON選手がトップを守り切る一方、その後方で#62 塩谷選手と#65 加藤選手による熾烈な2位争いが勃発。コーナーごとにバトルを繰り広げますが、ダンロップコーナーで#65 加藤選手が2番手に浮上し、ここから#19 HIROBON選手を追いかける展開に。その後方には#62 塩谷選手、#73 大蔵選手、そして、ホンダ シビックTCRの#98 猪爪杏奈選手が続きました。

序盤はこの上位5台が接近戦を繰り広げますが、実力が拮抗するだけに順位が変わることはありませんでした。それでも、周回を重ねるにつれて、各マシンの間隔は少しずつ開いていきます。そして、中盤には#19 HIROBON選手、#65 加藤選手、#62 塩谷選手が付かず離れずの位置を保つ状態が続きました。

その後、7周目に#19 HIROBON選手が自己ベストを更新。さらに10周目、11周目にも自己ベストを更新する走りで2番手の#65 加藤選手との差をじわじわと広げていきました。ところが、12周目になると#19 HIROBON選手のペースが少しダウン。さらに13周目には、一時は2.650秒まで差があった#65 加藤選手にダンロップコーナーで追いつかれてしまいます。そして、ファイナルラップとなる14周の1コーナーで、#65 加藤選手が#19 HIROBON選手をパスしてトップに浮上。トップを奪い返したい#19 HIROBON選手でしたが、このとき、#19 HIROBON選手のマシンはエンジンの不調に見舞われており、#65 加藤選手に食らいついていくのがやっとでした。

レースはこのままゴールを迎え、#65 加藤選手がTCRジャパンシリーズ参戦2年目にし、念願の初優勝を果たしました。2位は#19 HIROBON選手、3位には#62 塩谷選手が入りました。4位を走っていた#73 大蔵選手はジャンプスタートの判定により、競技結果に対して5秒が加算され、これにともない#98 猪爪選手が4位になりました。

翌10日午前8時20分から、Sunday Seriesの決勝レースが行われます。

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