2022.08.20
2022 TCR JAPAN series 第4戦 Saturday Series 予選レポート

TCRジャパンシリーズ2022年第4戦Saturday Seriesの予選が、2022年8月20日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されました。

TCRジャパンシリーズは、TCR車両、すなわち、2リッター以下の直噴ターボエンジンを積むFF車で争われるツーリングカーレースです。各大会は「Saturday Series」と「Sunday Series」で構成され、それぞれに15分間の公式予選と、23分+1LAPの決勝レースが行われます。

もてぎで開催される第4戦には、アウディ RS 3 LMS:3台、ホンダ シビックTCR:3台、アルファロメオ ジュリエッタ TCR:1台、アルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェTCR:1台、クプラ TCR:1台の計9台がエントリーしました。

さて、TCRジャパンシリーズでは、よりエキサイティングな戦いが行われるよう、マシンとドライバーの組み合わせに対して、性能調整を行うための「サクセスバラスト」を定めています。サクセスバラストは前ラウンドの決勝結果を基準に算出され、もてぎのSaturday Series/Sunday Seriesともに、アウディ RS 3 LMSの#65 加藤正将選手に50kg、ホンダ シビックTCRの#98 猪爪杏奈選手に40kg、クプラ TCRの#19 HIROBON選手に30kg、ホンダ シビックTCRの#62 塩谷烈州選手に20kgがそれぞれ設定されます。

青空が顔を覗かせるモビリティリゾートもてぎでは、午前8時ちょうどから15分間にわたるSaturday Seriesの予選が始まりました。セッションがスタートすると、ほとんどのマシンは1周または2周を終えたところで、ピットストップを行い、前後タイヤを入れ替えます。リアタイヤが温まりにくいFF車で、効率的に4輪をウォームアップするためのテクニックです。

9台中7台のマシンがピット作業をしているタイミングで、コースに残っていたアルファロメオ ジュリエッタ TCRの#88 梅田真祐選手が2コーナーでクラッシュし、コース上でマシンを停止。車両の回収とタイヤバリアの補修のため、予選セッションは約25分間、赤旗中断になりました。

セッションは午前8時30分に残り9分12秒から再開されましたが、再度前後タイヤを入れ替える余裕がなく、各ドライバーはそのままタイヤを温めてタイムアタックに臨むことに。さっそく、#19 HIROBON選手が2分2秒145のトップタイムを叩きだし、これに#98 猪爪選手が2分2秒174で続きます。すると、遅れてタイムアタックに入った#65 加藤選手が、#19 HIROBON選手を100分の1秒縮める2分2秒135をマークし、トップに浮上しました。

その後も各ドライバーは周回を続けましたが、1回目のタイムを超えることはなく、#65 加藤選手はSaturday Seriesとしては2戦連続、Sunday Seriesを含めると3戦連続でポールポジションを獲得しました。2番グリッドは#19 HIROBON選手、3番グリッドは#98 猪爪選手という予選結果になりました。

Saturday Seriesの決勝レースは、同日午後0時40分にスタートの予定です。

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