2022.09.10
2022 TCR JAPAN series 第5戦 Saturday Series 予選レポート

TCRジャパンシリーズ2022年第5戦Saturday Seriesの予選が、2022年9月10日、「WEC 6 HOURS FUJI」が開催されている静岡県の富士スピードウェイで行われました。

TCRジャパンシリーズは、TCR車両、すなわち、2リッター以下の直噴ターボエンジンを積むFF車で争われるツーリングカーレースです。各大会は「Saturday Series」と「Sunday Series」で構成され、それぞれに15分間の公式予選と、23分+1LAPの決勝レースが行われます。

富士開催される第5戦には、アウディ RS 3 LMS:3台、ホンダ シビックTCR:3台、アルファロメオ ジュリエッタ TCR:1台、アルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェTCR:2台、クプラ TCR:2台の計11台がエントリーしました。

さて、TCRジャパンシリーズでは、よりエキサイティングな戦いが行われるよう、マシンとドライバーの組み合わせに対して、性能調整を行うための「サクセスバラスト」を定めています。しかし、この富士戦ではサクセスバラストが0kgの状態で、Saturday Series/Sunday Seriesの予選・決勝が行われます。

曇り空のもと、午前11時30分から15分間にわたるSaturday Seriesの予選が始まりました。セッションがスタートすると、ほとんどのマシンが1周または2周を終えたところでピットに戻り、前後タイヤを入れ替えるのが通例です。こうすることで、リアタイヤが温まりにくいFF車で、効率的に4輪をウォームアップするのです。

11台中10台のマシンがピット作業を終えてコースに戻り、ウォームアップを再開するなか、唯一ピットストップを行わずにコースを走り続けていたアウディ RS 3 LMSの#24滝川 聡選手が、ヘアピンの手前でクラッシュし、マシンを停止させます。これにより、セッションは赤旗中断に。その13分後、セッションは残り時間5分で再開。各ドライバーは1周でタイヤを温めたあと、タイムアタックをすぐに開始します。ここでいきなり1分47秒570のトップタイムをマークしたのが、クプラ TCRの#19 HIROBON選手。これに、ホンダ シビックTCRの#98 猪爪杏奈選手が1分48秒138、アルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェTCRの#74 上松淳一選手が1分48秒225で続きます。

各ドライバーは次のラップもタイムアタックを続けますが、上位3名のなかで自己ベストを更新したのは#98 猪爪選手だけ。1分48秒124のタイムは、トップにコンマ554秒及ばず、#19 HIROBON選手のポールポジションが決定しました。2位は#98 猪爪選手、3位は#74 植松選手となりました。

Saturday Seriesの決勝レースは、同日午後3時35分にスタートの予定です。

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