2022.10.29
2022 TCR JAPAN series 第6戦 Saturday Series 予選レポート

TCRジャパンシリーズ2022年第6戦Saturday Seriesの予選が、2022年10月29日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。

TCRジャパンシリーズは、TCR車両、すなわち、2リッター以下の直噴ターボエンジンを積むFF車で争われるツーリングカーレースです。各大会は「Saturday Series」と「Sunday Series」で構成され、それぞれに15分間の公式予選と、23分+1LAPの決勝レースが行われます。

鈴鹿で開催される最終戦には、アウディ RS 3 LMS:2台、ホンダ シビックTCR:4台、アルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェTCR:1台、クプラ TCR:1台の計8台がエントリーしました。

さて、TCRジャパンシリーズでは、よりエキサイティングな戦いが行われるよう、マシンとドライバーの組み合わせに対して、性能調整を行うための「サクセスバラスト」を定めています。サクセスバラストは前ラウンドの決勝結果を基準に算出され、鈴鹿のSaturday Seriesでは、クプラ TCRの#19 HIROBON選手に50kg、ホンダ シビックTCRの#98 猪爪杏奈選手に40kg、アウディ RS 3 LMSの#65 加藤正将選手に30kg、アルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェTCRの#73 大蔵峰樹選手に10kgがそれぞれ設定されます。

雲ひとつない秋晴れに恵まれた鈴鹿サーキットでは、午前8時15分から15分間にわたるSaturday Seriesの予選が始まりました。セッションが開始すると、多くのドライバーは1周または2周を終えたところでピットストップを行い、前後タイヤを入れ替えて再度コースへ向かいます。こうすることで、リアタイヤが温まりにくいFF車で、効率的に4輪をウォームアップします。

まずは前後タイヤの入れ替えを行わずにウォームアップを続けていたホンダ シビックTCRの#55 MOTOTINO選手が2分13.829のトップタイムをマーク。その直後に#73 大蔵選手が2分13秒660でトップタイムを更新します。すると、前後タイヤの入れ替えを終えて、タイヤのウォームアップを終えた#98 猪爪選手がタイムアタックを開始。セクター1からセクター3まで全体ベストをマークした#98 猪爪選手は2分12秒444まで一気にタイムを詰めてトップに浮上しました。

前戦の富士でSaturday Seriesのチャンピオンを決めた#19 HIROBON選手はセクター1〜セクター3で自己ベスト、セクター4で全体ベストをマークしますが、2分12秒830のタイムは#98 猪爪選手にコンマ386秒及ばず、2位に留まります。これに2分13秒166と自己ベストを更新した#55 MOTOTINO選手が続きます。

このまま上位勢の順位が決まるかと思われましたが、セッション終了間際に#65 加藤選手が2分13秒054をマークし3位に浮上しました。一方、2番手の#19 HIROBON選手が走路外走行で当該タイムが抹消となり、2位以下のポジションが繰り上がることに。最終的には#98 猪爪選手がSaturday Seriesでは初のポールポジションを獲得。2番手が#65 加藤選手、3番手が#55 MOTOTINO選手となりました。

Saturday Seriesの決勝レースは、同日午後0時30分にスタートの予定です。

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