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2023 Rd.2 Saturday Series 予選レポート

TCRジャパンシリーズ2023年第2戦Saturday Seriesの予選が、2023年6月10日、岡山県の岡山国際サーキットで開催されました。

TCRジャパンシリーズは、TCR車両、すなわち、2リッター以下の直噴ターボエンジンを積むFF車で争われるツーリングカーレースです。各大会は「Saturday Series」と「Sunday Series」で構成され、それぞれに15分間の公式予選と、23分+1LAPの決勝レースが行われます。

岡山国際サーキットで開催される第2戦には、アウディ RS 3 LMS:3台、ホンダ シビックTCR:3台、クプラ TCR:1台の計7台がエントリーしました。

さて、TCRジャパンシリーズでは、よりエキサイティングな戦いが行われるよう、マシンとドライバーの組み合わせに対して、性能調整を行うためのサクセスバラストを定めています。サクセスバラストは前ラウンドの決勝結果を基準に算出され、岡山のSaturday Seriesでは、ホンダ シビックTCRの#98 猪爪杏奈選手に50kg、クプラ TCRの#19 HIROBON選手に40kg、アウディ RS 3 LMSの#65 加藤正将選手に30kgがそれぞれ設定されます。

薄雲が広がる岡山国際サーキットでは、午前9時10分から15分間にわたるSaturday Seriesの予選が始まりました。セッション開始とともに、多くのマシンがコースに向か、2周を終えたところで、その多くがピットストップ。ここで前後タイヤを入れ替え、再度コースへ。リアタイヤが温まりにくいFF車で、効率的に4輪をウォームアップするためのテクニックです。

そして4周目から本格的なタイムアタックが始まりました。まずはホンダ シビックTCRの#55 MOTOTINO選手が1分36秒964でトップに浮上すると、すぐさま#19 HIROBON選手が1分36秒724でトップに。次の周には#55 MOTOTINO選手がコースレコードを更新する1分36秒283でトップを奪還しますが、その直後に#98 猪爪選手が1分35秒936を叩き出し、一気にトップに踊り出ました。

その後、このタイムを上回る選手は現れず、#98 猪爪選手は開幕戦の鈴鹿ラウンドSaturday Seriesから2戦連続でポールポジションを獲得しました。2番グリッドは#55 MOTOTINO選手、3番グリッドは#19 HIROBON選手でした。

Saturday Seriesの決勝レースは、同日午後1時ちょうどにスタートの予定です。