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2023 Rd.3 Saturday Series 決勝レポート

TCRジャパンシリーズ2023年第3戦Saturday Seriesの決勝レースが、2023年8月19日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されました。

同日午前11時10分から行われた予選では、クプラ TCRの#19 TAKESHI SUEHIRO選手が2分1秒282マークしてポールポジションを獲得。2位にホンダ シビックTCRの#98 猪爪杏奈選手、3位に同#55 MOTOTINO選手が続きました。ヒョンデ エラントラN TCRの#3 チェ・ジョンウォン選手は、最後尾の8番グリッドからのスタートとなりました。

上空に雲が広がり始めたもてぎでは、午後4時5分から23分+1LAPの決勝レースが始まりました。スタンディング方式で戦いの火蓋が切られたレースは、セカンドロウのホンダ シビックTCRの#55 MOTOTINO選手とアウディ RS 3 LMSの#65 加藤正将選手が好スタートを決め、フロントロウの2台とともに4ワイドで1コーナーに。ここから#65 加藤選手がトップで抜け出し、これに、#98 猪爪選手、#19 TAKESHI SUEHIRO選手が続きました。

しかし、すぐさま#19 TAKESHI SUEHIRO選手が反撃に転じ、V字コーナーで#98 猪爪選手を、90°コーナーで#65 加藤選手をかわして、トップでメインストレートに戻ってきました。#19 TAKESHI SUEHIRO選手はその後も圧倒的な速さを見せ、2位以下との差を広げていきます。

その後方では#65 加藤選手と#98 猪爪選手との2位争いが激しさを増し、約8周にわたってテール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げます。その間に、最後尾からスタートした#3 ジョンウォン選手が4位までポジションを上げ、この3台による2位争いへと発展します。

レースが大きく動いたのは8周目。ヘアピンで#98 猪爪選手が#65 加藤選手をパスして2位に浮上。その先の90°コーナーでは#65 加藤選手がオーバーラン。これにより#3 ジョンウォン選手が3位へポジションをアップし、#65 加藤選手は4番手に。そして、9周目には#3 ジョンウォン選手が#98 猪爪選手に迫り、3コーナーでパスして2位に浮上。一方の#98 猪爪選手は5コーナーで左前タイヤがバーストし、ここで戦線を離脱しました。

これにより表彰台をかけた3位争いに変わった#65 加藤選手と#55 MOTOTINO選手のバトルは、11周目に#55 MOTOTINO選手が#65 加藤選手をオーバーテイクし3位に浮上。これで順位が決定したかに見えましたが、ファイナルラップの13周目、2位を走っていた#3 ジョンウォン選手がガス欠で痛恨のストップ。これにより#55 MOTOTINO選手が2位、#65 加藤選手が3位でチェッカードフラッグを受けました。一方、#19 TAKESHI SUEHIRO選手は、2位との差を38秒415まで広げ、圧倒的な速さでポール・トゥ・ウィンを果たしています。

翌20日午前8時10分からはSunday Seriesの予選が、午前10時25分からは決勝レースが行われる予定です。

なお、Saturday Seriesの決勝レースの模様は下記のURLでご覧いただけます。

https://youtube.com/live/2oZ5ohBT7x4