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2023 Rd.3 Saturday Series 予選レポート

TCRジャパンシリーズ2023年第3戦Saturday Seriesの予選が、2023年8月19日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されました。

TCRジャパンシリーズは、TCR車両、すなわち、2リッター以下の直噴ターボエンジンを積むFF車で争われるツーリングカーレースです。各大会は「Saturday Series」と「Sunday Series」で構成され、それぞれに15分間の公式予選と、23分+1LAPの決勝レースが行われます。

モビリティリゾートもてぎ開催される第3戦には、アウディ RS 3 LMS:3台、ホンダ シビックTCR:3台、クプラ TCR:1台の計7台に加えて、今回から韓国メーカーのヒョンデ エラントラN TCRが1台加わり、計8台が表彰台を目指して熱い戦いを繰り広げることになります。

さて、TCRジャパンシリーズでは、よりエキサイティングな戦いが行われるよう、マシンとドライバーの組み合わせに対して、性能調整を行うためのサクセスバラストを定めています。サクセスバラストは前ラウンドの決勝結果を基準に算出され、もてぎのSaturday Seriesでは、ホンダ シビックTCRの#98 猪爪杏奈選手に50kg、同#69の梅本淳一選手に40kg、アウディ RS 3 LMSの#65 加藤正将選手に30kgがそれぞれ設定されます。

朝からうだるような暑さのもてぎでは、午前11時10分から15分間にわたるSaturday Seriesの予選が始まりました。セッション開始とともに、ほとんどのマシンがコースイン。いつもなら、1周または2周を終えたところでピットストップを行い、前後タイヤを入れ替えますが、路面温度が高い状況下の今回は、タイヤの入れ替えをせず、すぐさまタイムアタックに入ります。そこで、いきなりトップタイムを叩き出したのが、HIROBON選手の代役としてクプラ TCRでスポット参戦している#19 TAKESHI SUEHIRO選手。2分1秒284のトップタイムはその後も破られることなく、見事ポールポジションを決めました。

2番手タイムは、ヒョンデ エラントラN TCRで初参戦となる韓国人ドライバーの#3 チェ・ジョンウォン選手。やはり2周目に2分2秒412をマークしましたが、#19 TAKESHI SUEHIRO選手に1秒128届きませんでした。開幕戦からSaturday Seriesで2戦連続ポール・トゥ・ウィンを飾っている#98 猪爪選手は、50kgのサクセスバラストを積むマシンのコントロールに苦戦。3周目に記録した2分2秒581は3番手タイムでした。

ところが、予選後の再車検で#3 ジョンウォン選手のマシンに車両規則違反が見つかり予選タイムが抹消。これにより、#98 猪爪選手が2番手に繰り上げられました。3番手は、2分3秒633をマークしたホンダ シビックTCRの#55 MOTOTINO選手となりました。

Saturday Seriesの決勝レースは、同日午後4時5分にスタートの予定です。