2023 Rd.5 Sunday Series 予選レポート
TCRジャパンシリーズ2023年第5戦Sunday Seriesの予選が、2023年11月25日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。
さて、TCRジャパンシリーズでは、よりエキサイティングな戦いが行われるよう、マシンとドライバーの組み合わせに対して、性能調整を行うためのサクセスバラストを定めています。サクセスバラストは前ラウンドの決勝結果を基準に算出され、SUGOのSunday Seriesでは、ホンダ シビックTCRの#98 猪爪杏奈選手に40kg、ヒョンデ エラントラN TCRの#3 チェ・ジョンウォン選手に30kg、ホンダ シビックTCRの#55 MOTOTINO選手に20kgがそれぞれ設定されます。一方、アウディ RS 3 LMSからヒョンデ エラントラN TCRにマシンを変更して参戦する#65 加藤正将選手には30kgのバラストが追加となります。
気温は低いものの、晴天に恵まれたスポーツランドSUGOでは9時45分から15分間にわたるSunday Seriesの予選が始まりました。前日同様、路面温度が低いことを考慮し、計測開始の2分前にコースがオープン。さっそく全マシンが続々とコースに向かい、タイヤのウォームアップを開始します。するとそのほとんどが2周から4周を終えたところで一度ピットに戻り、前後タイヤを入れ替えて再びコースへ。こうすることで、リアタイヤが温まりにくいFF車で、効率的に4輪をウォームアップしていきます。
残り7分を切ったあたりから各ドライバーがタイムアタックをスタート。まずはアウディ RS 3 LMSの#7 大谷飛雄選手が1分27秒642をマークしてトップに踊り出、さらに周回ごとに自己ベストを更新。最終的にはコースレコードを更新する1分26秒073までタイムを縮めます。これを#98 猪爪選手が1分26秒162で、#19 HIROBON選手が1分26秒417で追う展開に。一方、ヒョンデの#3 ジョンウォン選手と#65 加藤選手はセッション終了間際にタイムアタックし、その結果に注目が集まりましたが、#65 加藤選手は1分27秒070で5番手、#3 ジョンウォン選手は1分27秒319の6番手で予選を終え、#7 大谷選手のポールポジションが決まりました。
一方、#55 MOTOTINO選手は7番手に終わり、予選終了時点のシリーズポイントはランキングトップの#98 猪爪選手が89点、ランキング2番手の#55 MOTOTINO選手が61点となり、最終戦の決勝レースを待たずに#98 猪爪選手がSaturday Seriesに続き、このSunday Seriesでもシリーズチャンピオンを決めました。
Sunday Seriesの決勝レースは、同日12時35分にスタートの予定です。